2011年08月01日

「芽吹き」 ーみんなの俳句・東日本大震災に寄せてー

 NPO法人双牛舎・「芽吹き」-みんなの俳句・東日本大震災に寄せて が刊行された。

       
芽吹き.jpg
      

 NPO法人双牛舎は俳句の普及を目指すNPO法人である。http://sogyusya.org/blog。その会員が作った俳句を、一週間に3-4回「みんなの俳句」としてブログにコメント付きで掲載している。会員は日経俳句会を中心に約80名。
 その「みんなの俳句」に掲載された東日本大震災に関する俳句、コメント、そして日本経済新聞社・写真部が震災後いち早く開催した写真展「記憶2011.3.11−忘れてはいけない事」で出展された写真のなかから何枚かを掲載したのが上記の本である。

 震災後、多くの仲間が「こんな時に俳句などを作っていていいのだろうか・・・」「句会など開いていいのだろうか」と疑問を投げかけた。確かに流れてくる震災の情報が想像を絶するものであり、胸が締め付けられるものであった。加えて原発の問題。いったい日本はどうなるのだろう。誰もがそう感じた・・・・。
 しかし、また。誰もがこう感じたはずだ・・・。日常を取り戻さなければならない。
 普段から俳句に取り組む者にとって、俳句を作る事は日常である。感じたままを17文字にあらわす。ならこの惨事への思いを句にあらわそう。双牛舎代表の大澤水牛さん、今泉而雲さんは、あえて「みんなの俳句」の場を震災特集として会員に句を募った。
 この本の中に収録された俳句やコメントは「東日本大震災」を体験したわれわれ仲間の、被災地の人たちへの思いを表したメッセージでもある。
 
 百子にとっても、この大惨事への思いを俳句で表現するということは大変なことであった。自分は体験していない事を、映像情報やテレビの情報などだけで、その思いを語れるのだろうか。被災された人たちに失礼ではないか・・・・そんな思いがあった。
 しかし、同時期に開催された日経新聞写真部の人たちの自作の展示会「忘れてはいけない事」の写真の数々をみて思いは変わった。そこに表現されていた写真と短く付け加えられていたコメントを読んで、それらの写真を撮った日経写真部の人たちの思いを感じたからである。
 写真を通して被災地の人たちに寄せる思い。なんともいえない優しさの裏には、被災者の人たちの辛さ、悲しさを共感していた。それを写真という映像で表している。俳句でもそれができるのではないだろうか・・・。

 百子の句がそれを表現できたかは分からない。しかしこの本に収録された仲間の俳句やコメントには被災された人たち、地域への思いであふれている。日経写真部の皆様からお借りした写真も掲載された。私が最も感激した写真「藤野智弥子さん」の写真も載っている。ご主人の遺体が見つかった場所に咲いていたという水仙と桃の花を。避難所に飾りながらも静かな表情を浮かべてる写真。多くの事を語りかけている。

 今、いろいろな媒体で、小説家や随筆家、俳人たちが、震災への思いを語り始めている。
 我々双牛舎の仲間は俳句を愛する素人集団ともいっていい。しかし、どんな媒体よりも早く、この本を世に出した双牛舎代表の水牛先生や而雲先生にお礼を言いたい。あの大震災(今も継続している)に立ち会った人たちの思いを記録に残し世に問うことの重要性を感じているからだ。そこにはプロや素人の壁は無いはずだ。

 ぜひ多くの人が手にとって欲しいと思う。「忘れてはいけない事」として。
 ご希望の方はご一報ください。市販はされていません。





 
posted by 百子 at 12:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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